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父が救急車で!

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父が救急車で運ばれたと母から電話がありました。
ちょうど出かけるところだった私は約束をキャンセルして、病院へ。
途中で母を拾って,駆けつけたのは電話から30分後。

父は子どもの様に心細い顔をして、
それでもしゃんとしたたたずまいで、
小さな病院のベッドに横たわっていました。

「痛い?」と尋ねると、「我慢できるさ」と。

いつまでも誇り高い父は現在96歳。

「ここはどこだ?」と不安げな質問。

「ここは高田馬場に近いD病院だよ」

「飯田橋のM病院へ行ってほしいと頼んだけれど、
休みで連絡がつかないとかでここに運ばれたんだ。
M病院に連れて行ってくれないかな?」

それが父の希望でした。

父にとって苦しいのは痛みでは無いようでした。
おしめをされて、そこに排泄しろと
言われた事がショックだったのです。

そして、この病院では手術ができないと言われ、
このままおしめとともに寝たきりになる事を
どうしても受け入れることができなかったのです。

それは、誇り高くその年までだれの世話にもならないために
努力を積み重ねて生きてきた父の尊厳に関わる問題なのだと
私はすぐに気づきました。

父の転院の希望を叶えたい。


それだけが今の私にできる事なのだから。


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