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父の一時帰宅です。

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父が一時帰宅しました。

せっかくの土日。
病院にいても休日は治療がすすまないこともあって、
外出届を出して、父を家に連れて帰りました。

父に家に帰ってもいいそうだよと
伝えると、二つ返事で帰りたいと。

病院からは介護タクシーにお願いして、
相棒が付き添いを引き受けてくれました。

私と母は父の帰宅に備えて
あれこれ準備をしました。

と言っても、何も食べることができないので、
体を拭いて、きれいな下着に着替える程度の事でしたが。



父は嬉しそうに我が家に帰ってきました。

私が用意しておいた
プロポリスを薄めた水を渡すと、
父は一気に飲んで、一気に吐き出しました。

黒色の液体があたりに飛び散りました。

ああ、やっぱりかなり悪いのかもしれない。
と私も母も相棒も、
そして何よりも本人が感じた事は否定できません。

ショックでした。

涙が溢れそうになるのを必死でこらえました。

父はそれでも気丈にしていて
特に顔色を変えることもなく、
過ごしてくれました。

それが救いでした。

父はその後、緩い便を下着に。
リフォームによって設置された手すりをたどって
それでも自分の足でゆっくりとトイレまで行きました。

相棒がずっと支えていてくれたので、
父も安心していたようです。

それからの小一時間、
みんな何事も無かったように
黙々とその始末をしました。

母はさすがにショックだったようで、
痩せたからだが一回り小さくなったようでした。

父のパジャマに飛び散った
黒い汚物を洗うのが私の役目でした。

心を込めてきれいに洗い、
ベランダに干して丁寧にアイロンをかけました。

母と相棒は父の下の世話に忙しくしていました。

父はそれでも穏やかに、
明日も帰ってきたいとはっきりと言いました。



どんなことがあっても
もう覚悟は出来ました。
その日が来るまで、
私は前向きに明るく振る舞おうと決心しました。

夕方になって父は相棒に付き添われて
病院に帰りました。

父は何も食べてなく、
点滴だけでエネルギーを補給しています。

帰宅のために点滴を外していただきましたが、
長くなると体力が無くなってしまうかもしれません。

「お父さん、また明日迎えに行くからね」

父は嬉しそうでした。



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