fc2ブログ

歳を重ねるとは、不安との戦いなのでしょうか。

この二日、朝からずっと仕事です。

家でできる仕事ではなく、外出先での仕事なので、
気を張っていなければなりません。

このところ父と母のことばかりを考えて過ごしていたので、
なかなか元のような調子を取り戻せなくて、
予定通りの時間なのに、とてつもなく長く感じられました。

父の元へも、母の元へも
行けなくて申し訳ない思いもあります。

いっそのこと仕事を辞めてしまおうかと
考えてしまう自分もいますが、
これからを思うと、少しでも働いていないと…と思う私もいます。

老健にしろ、老人ホームにせよ、経済的には
なかなかきついものがあります。

もちろんそれ相応の対応をしていただけるそうなので、
当然と言えば当然なのですが、
毎月何十万円という額を支払って行くのはやはり大変なことです。

まして、それが何年に及ぶのかも分からないという辛さもあります。

父と母が蓄えてきたお金なので、
すっかり使い切ってほしいと思いますが、
寿命という読めない壁がそそり立ち、
どうしても不安が拭い切れないのが現状です。

ふたりで誰にも頼らず暮らしてきた父と母の
計画が一気に崩れてしまいました。

自由な体を少しずつ失って、
誇りが傷ついていくばかりか、
経済的にまで不安がつきまとうなんて、理不尽すぎる気がします。

煩雑な手続きも多く、
もし認知症になってしまった天涯孤独なお年寄りは、
どうやって人生の最終章を過ごせば良いのでしょう。

この時代、安心して長生きできるためには、
いったいどれほどの備えが必要なのでしょう。

老人ホームに高額を積んで入ったからといって、
看取りまで引き受けてもらえるとは限らないと聞きます。

歳を重ねるとは、不安との戦いなのでしょうか。

それはいずれ私自身も通過しなければならない道でもあります。

「誰にも迷惑をかけずにこの世から消えることは
絶対にできないのだ」と友人が言っていたのを思い出します。

ネガティブになるまいと思っていても、
楽天的に日々を過ごして、誰かに迷惑をかけるなんて
悲しすぎます。

            ◎


窓の外には、深夜なのに東京の街灯りが美しく輝いています。
ひとつひとつの明かりが、
幸せに満ちた明かりであってほしいと心から思います。



にほんブログ村 介護ブログ 両親の介護へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代の生き方へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



0 Comments

Leave a comment