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父の微妙な変化。

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父の病室をのぞくと、
父は映っていないテレビに向かって
車椅子に座ってボーっとしていました。

リハビリで疲れてしまったのだと言います。

このところ父はだんだんと介護師さんの対応に
文句を言うようになっています。

仕事とは言え、身の回りのことを頼って暮らしているのに、
自分への扱いに注文を付けられる立場でもないと思うのですが。
申し訳ない限りです。

どうしたことなのでしょう。
父は自分にしか関心が無くなってきているように思えるのです。

私が父の暇つぶしにと持っていったパズルも、
いつの間にか母に持って帰らせたそう。
毎日読んでいた新聞も読みません。

世の中のことに興味を失って行くようです。

さらに恐ろしいことは、父から好奇心が
全く感じられないということでした。

話をしても、興味を示さなくなっています。
「ほう」とか、「そうか」とかは言いますが、
それ以上は続きません。

ワクワクも、ドキドキも、うきうきも無い世界で
ただ、不快なことにだけ文句が出る。

リハビリへの努力は続けているのですが、
それも決まり事としてこなしているように思えます。

トイレにも、
「トイレには歩行機を使ってください」と
書かれて、父のための歩行機まで用意してくださっているにも関わらず、
父は看護師の方々に、
車椅子で連れて行ってくれと頼む始末。
楽な方へ、楽な方へと要求が流れていくようです。
それとも、まだ歩行機で歩くことに
自信が持てないでいるのでしょうか。

母に父から洗濯物を受け取って、
母の元に届けてほしいと頼まれたので、
コインランドリーで洗濯してみたら? 
と父に促して挑戦してみたのですが、
父は、「ほおー」という感想を漏らしはするものの
興味がないのは明らかでした。

歳だから仕方がないと言えばそれまでですが、
あまりの変わりよう。

生きることへの意欲が薄れていくようです。
なのに、利己的な要求は増える。

得体の知れない悪循環にハマっているようです。

意志もなく、情熱もなく、好奇心もなく、
投げやりになって行くなんて、父らしくありません。

自分を支えてくれる人たちに、
感謝の気もちも持たないなんて、
いくら病人とは言え甘え過ぎです。

このところの父はちょっと変です。
自分ではおそらく気づいてはいないのでしょうが。

それが老いて行くということなら、
老いとはこんな風に悲しく忍び込んでくるものなのでしょうか。

それもこれも、父が身を持って
私に教えてくれていることなのかもしれません。

自然に逆らうことは並大抵のことではありません。
でも、なんとか頑張ってほしいものです。




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