家屋調査、家屋評価のために。
家屋調査、家屋評価のために実家に
多くの方々が来てくださいました。
ケアマネをお願いしたHさん。
M老健のリハビリ担当のT先生。
住宅改修工事を担当していただく専門家のTさんSさん。
母と私と相棒。そして父です。
午後3時に介護タクシーで父に付き添って
T先生が来てくださり、その後
父の、歩いたり、寝たり、起きたり…の動作を確認しながら、
必要なことや物をチェックしてまわりました。
結局終わったのは5時ころでした。
たいして広い家ではないのに、
父の希望もあり、意外に時間がかかってしまいました。
父ひとりのために7人もの人が一生懸命です。
本当に父は幸せ者だと思います。

ケアマネのHさんとM老健のT先生。奥がリフォーム担当のお二人です。

父の希望を聴いてくださるT先生。
ケアマネのHさんには現在要支援1の母の担当も
一緒にお願いすることにしました。
夫婦ふたりを一緒に担当してくださいます。
事情も分かってもらえるし、
別々にお願いするより、
私としてはずっとありがたいです。感謝。
驚くことに、父は今のM老健の環境が気に入っているらしく、
帰りの介護タクシーがまだ来ていないにも関わらず、
リハビリを担当してくださり、今回付き添っていただいた
T先生に向かって、
「さあ、そろそろ帰ろう」
と言うではありませんか。
帰るって?
この家が父の帰るべき場所なのに、
なんと、父は老健へ「戻る」ではなく、
「帰る」という言葉を使ったのです。
いったい父に何が起こっているのでしょうか。
父はM老健で、今のところ
素直で、手がかからない入所者になっているらしく、
T先生からも、文句も言わずとても頑張ってくれていますから、
助かっていますと言われてしまいました。
父はM老健で、ネコを何匹かぶっているのでしょうか。笑
もちろん、父の頑張りは目を見張る物があり、
つい一ヶ月前の絶望的な日々を思い出せば、別人のようです。
今は歩行機を使ってではありますが、
自分の足でトイレまで行き、
自分でなんとか用を足すことができます。
やはりプロの方々の応援は
絶大な力を持っていると改めて感謝です。
父を見ていて、なんだかホッとしました。
このまま一ヶ月M老健で、いい印象のままで過ごしてくれたら…。
また、お世話になることもできそうです。
父は陽気で顔色も良く、
笑顔まで見せ、
ひとまず元気そうです。
もしかしたら父にとっては、母とふたりきりで、
寂しく、不安を抱えて日々を過ごすより、
にぎやかで、助け舟が豊富な老健の方が
少し安心で少し楽しいのかもしれません。
人ってつくづく分からないものです。
それに引き換え、母は今ひとりで
寂しく過ごす日々になっています。
「大丈夫。私ひとりでやってみたい」
と母は言ってくれますが、
今日一日でぐったり疲れた顔を見せる母が
可哀想になります。
考えてみれば、心配なのは父よりも母の方です。
母は父の事と我が身の事で振り回され、
心労のあまり、夜もろくろく眠れずに疲れ果てています。
あの日以来、洗濯、掃除、薬…。
身も心も休まる暇がなかったのは
私が知っています。
一方父は、とりあえず順調に回復し、
よく食べ、よく眠り、
リハビリという適度な運動もしています。
父と母のこの差がじわりじわりと広がって行くようで、
怖くもあります。
◎
それにしても、介護の手続きや、段取りや、なんやらって
どうしてこんなにも手がかかるのでしょう。
もう少し簡素化できないのでしょうか。
幸い私は時間が少しは自由になる仕事をしているので
なんとかなっていますが、
もっと時間に縛られた仕事をされている人は、
ここまで来るのにどれほど休暇を
取らなければならなかったことでしょう。
介護を受けることの代償として、
家族の時間と労力が多く裂かれることになります。
介護申請から始まって、
時間や情報の無い家族はどうしているのでしょうか。
介護保険を使ってリフォームをしていただく私に、
そんなこと言う資格は無いことは
重々承知しているのですが、
この国の煩雑な介護制度やシステムは
決して弱者のためのものではないのだと
思わずにはいられません。
父がM老健に帰った後、
私と母は言葉を交わす力も無く、
ただ無事ひとつの仕事をこなしたという
深い安堵のため息をつくだけでした。
年の瀬で慌ただしい世の中なのに、
我が家はまるで別の世界に浮かんでいるような
不可思議な時間が流れています。
流れに身を任せてどこかを漂っているような…。
この流れはどこに続いて行くのでしょうか。
とにかく今は、ひとつずつ。ひとつずつ。
ちなみに母はあれほどしなくていいと言ったのに、
やはり部屋をきれいに片付け、
掃除をして父を待っていました。


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多くの方々が来てくださいました。
ケアマネをお願いしたHさん。
M老健のリハビリ担当のT先生。
住宅改修工事を担当していただく専門家のTさんSさん。
母と私と相棒。そして父です。
午後3時に介護タクシーで父に付き添って
T先生が来てくださり、その後
父の、歩いたり、寝たり、起きたり…の動作を確認しながら、
必要なことや物をチェックしてまわりました。
結局終わったのは5時ころでした。
たいして広い家ではないのに、
父の希望もあり、意外に時間がかかってしまいました。
父ひとりのために7人もの人が一生懸命です。
本当に父は幸せ者だと思います。

ケアマネのHさんとM老健のT先生。奥がリフォーム担当のお二人です。

父の希望を聴いてくださるT先生。
ケアマネのHさんには現在要支援1の母の担当も
一緒にお願いすることにしました。
夫婦ふたりを一緒に担当してくださいます。
事情も分かってもらえるし、
別々にお願いするより、
私としてはずっとありがたいです。感謝。
驚くことに、父は今のM老健の環境が気に入っているらしく、
帰りの介護タクシーがまだ来ていないにも関わらず、
リハビリを担当してくださり、今回付き添っていただいた
T先生に向かって、
「さあ、そろそろ帰ろう」
と言うではありませんか。
帰るって?
この家が父の帰るべき場所なのに、
なんと、父は老健へ「戻る」ではなく、
「帰る」という言葉を使ったのです。
いったい父に何が起こっているのでしょうか。
父はM老健で、今のところ
素直で、手がかからない入所者になっているらしく、
T先生からも、文句も言わずとても頑張ってくれていますから、
助かっていますと言われてしまいました。
父はM老健で、ネコを何匹かぶっているのでしょうか。笑
もちろん、父の頑張りは目を見張る物があり、
つい一ヶ月前の絶望的な日々を思い出せば、別人のようです。
今は歩行機を使ってではありますが、
自分の足でトイレまで行き、
自分でなんとか用を足すことができます。
やはりプロの方々の応援は
絶大な力を持っていると改めて感謝です。
父を見ていて、なんだかホッとしました。
このまま一ヶ月M老健で、いい印象のままで過ごしてくれたら…。
また、お世話になることもできそうです。
父は陽気で顔色も良く、
笑顔まで見せ、
ひとまず元気そうです。
もしかしたら父にとっては、母とふたりきりで、
寂しく、不安を抱えて日々を過ごすより、
にぎやかで、助け舟が豊富な老健の方が
少し安心で少し楽しいのかもしれません。
人ってつくづく分からないものです。
それに引き換え、母は今ひとりで
寂しく過ごす日々になっています。
「大丈夫。私ひとりでやってみたい」
と母は言ってくれますが、
今日一日でぐったり疲れた顔を見せる母が
可哀想になります。
考えてみれば、心配なのは父よりも母の方です。
母は父の事と我が身の事で振り回され、
心労のあまり、夜もろくろく眠れずに疲れ果てています。
あの日以来、洗濯、掃除、薬…。
身も心も休まる暇がなかったのは
私が知っています。
一方父は、とりあえず順調に回復し、
よく食べ、よく眠り、
リハビリという適度な運動もしています。
父と母のこの差がじわりじわりと広がって行くようで、
怖くもあります。
◎
それにしても、介護の手続きや、段取りや、なんやらって
どうしてこんなにも手がかかるのでしょう。
もう少し簡素化できないのでしょうか。
幸い私は時間が少しは自由になる仕事をしているので
なんとかなっていますが、
もっと時間に縛られた仕事をされている人は、
ここまで来るのにどれほど休暇を
取らなければならなかったことでしょう。
介護を受けることの代償として、
家族の時間と労力が多く裂かれることになります。
介護申請から始まって、
時間や情報の無い家族はどうしているのでしょうか。
介護保険を使ってリフォームをしていただく私に、
そんなこと言う資格は無いことは
重々承知しているのですが、
この国の煩雑な介護制度やシステムは
決して弱者のためのものではないのだと
思わずにはいられません。
父がM老健に帰った後、
私と母は言葉を交わす力も無く、
ただ無事ひとつの仕事をこなしたという
深い安堵のため息をつくだけでした。
年の瀬で慌ただしい世の中なのに、
我が家はまるで別の世界に浮かんでいるような
不可思議な時間が流れています。
流れに身を任せてどこかを漂っているような…。
この流れはどこに続いて行くのでしょうか。
とにかく今は、ひとつずつ。ひとつずつ。
ちなみに母はあれほどしなくていいと言ったのに、
やはり部屋をきれいに片付け、
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