今は認知症より心臓のほうが大事です。
父の認知症が気になって眠れない私は、
相棒とともにできる事を考えました。
「とにかく、どこかの回路をひとつずつ繋ぐ様に、
思い出話などしていくのがいいんじゃないかな」
で、リバビリから病室に帰ってきたばかりの父に
「今度諏訪湖に行く用事があるけど、
その後上田にも行くことになったの。
諏訪湖から上田城までの、車での生き方分かる? 」
とたずねると、何となく理解したらしい父は、
ウー、ウー、と言う言葉とともに、
目を閉じたままなんと道順を語りだしたのです。
嬉しい。
そして、別所温泉の二つの宿の名前も思い出しました。
父は信州が大好きで、70代の頃まで、
母とともに毎週のようにドライブをしていました。
父の頭の中で、信州の風景が蘇っているのだとしたら嬉しいです。
しかし、今度は父の血圧が急に低下したとの事で、
看護師の方が、ベッドの頭を下げ
足をあげた瞬間、スーと眠ってしまいました。
「今は認知症より、心臓のほうが大事です。」と看護師の女性はきっぱりと。
そうなんだ。心臓にも負荷がかかっているんだ。
夕食の際、寝ぼけながら父は再び起き上がり、
ゆっくりと食事をとりはじめました。
比較的しっかりとして、
「みんなよだれかけをして食事をしているのに、
俺には無いんだよな。不思議だ。」と突然言い出しました。
「看護師の方から買ってきてほしいリストによだれかけもあったけど、
いらないと言ったからかって無いだけだよ。欲しい?」
父はこっくりとうなずきました。
「目薬も欲しいです」
という事で、食事を後から来た母に任せて、
私と相棒はよだれかけと目薬を買いにその場を離れました。
頭が比較的クリアな時の父と、
母の親密な時間を作りたいと思ったからです。
ところが、買い物を終えて病室に帰ってくると
父はまた夢うつつ。
母はオロオロ。
そのまま眠ってしまった父に手を振って、
母を連れて病院を後にしました。
母のための食べ物を数日分買い込んでおいた私は、それを渡すと、
ひとりでは食欲が出ないというので、一緒に。
母は父の骨折翌日から、突発性難聴になっています。
なんとか安静にしていてほしいのですが、
この状況だとままなりません。
何よりも、母がたびたび口にする
「お父さんが可哀想。」の一言には
胸が締め付けられます。



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相棒とともにできる事を考えました。
「とにかく、どこかの回路をひとつずつ繋ぐ様に、
思い出話などしていくのがいいんじゃないかな」
で、リバビリから病室に帰ってきたばかりの父に
「今度諏訪湖に行く用事があるけど、
その後上田にも行くことになったの。
諏訪湖から上田城までの、車での生き方分かる? 」
とたずねると、何となく理解したらしい父は、
ウー、ウー、と言う言葉とともに、
目を閉じたままなんと道順を語りだしたのです。
嬉しい。
そして、別所温泉の二つの宿の名前も思い出しました。
父は信州が大好きで、70代の頃まで、
母とともに毎週のようにドライブをしていました。
父の頭の中で、信州の風景が蘇っているのだとしたら嬉しいです。
しかし、今度は父の血圧が急に低下したとの事で、
看護師の方が、ベッドの頭を下げ
足をあげた瞬間、スーと眠ってしまいました。
「今は認知症より、心臓のほうが大事です。」と看護師の女性はきっぱりと。
そうなんだ。心臓にも負荷がかかっているんだ。
夕食の際、寝ぼけながら父は再び起き上がり、
ゆっくりと食事をとりはじめました。
比較的しっかりとして、
「みんなよだれかけをして食事をしているのに、
俺には無いんだよな。不思議だ。」と突然言い出しました。
「看護師の方から買ってきてほしいリストによだれかけもあったけど、
いらないと言ったからかって無いだけだよ。欲しい?」
父はこっくりとうなずきました。
「目薬も欲しいです」
という事で、食事を後から来た母に任せて、
私と相棒はよだれかけと目薬を買いにその場を離れました。
頭が比較的クリアな時の父と、
母の親密な時間を作りたいと思ったからです。
ところが、買い物を終えて病室に帰ってくると
父はまた夢うつつ。
母はオロオロ。
そのまま眠ってしまった父に手を振って、
母を連れて病院を後にしました。
母のための食べ物を数日分買い込んでおいた私は、それを渡すと、
ひとりでは食欲が出ないというので、一緒に。
母は父の骨折翌日から、突発性難聴になっています。
なんとか安静にしていてほしいのですが、
この状況だとままなりません。
何よりも、母がたびたび口にする
「お父さんが可哀想。」の一言には
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