同じことを2回ずつ大きな声で。

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M老健から電話があって、
父が風邪をひいてしまったようです。

食欲はあるので、
風邪薬を処方していただき、
安静にしているそうです。


私は仕事が忙しく、今日も見舞いに行けませんでした。
父には可哀想ですが、
ここは我慢して回復に努めてほしいです。

幸い、インフルエンザの予防注射を
退院前の病院で打っていただいていたので、
市販の風邪薬を飲んで、ベッドに横になっているだけだそうです。

父の状況をきちんと報告して下さる
M老健の方々に感謝です。




そのことを母に電話で伝えると、
母は電話口で何度も聞き返します。

「えっ、なに?」

母の突発性難聴は治っていないどころか、
ますます聞こえにくくなっているようでした。

私は同じことを2回ずつ大きな声で話さなければならず
意外なほど疲れてしまいました。


母も、本当は安静にしている必要があるのですが、
父の元に通い、
父の洗濯をし、
父の代わりに銀行や郵便局に行き、
父が帰る日に向けて家具を減らすため、
荷物の整理をする日々では
とても安静とはいえません。


89歳の母の全力の毎日が、
難聴を悪化させてしまったようです。

父も風邪をひいて、弱気になっていることでしょうから、
母に頼みたいことを山積にしていることだと思います。

母の難聴のために話の通りが悪いことに
きっと父は苛立つことでしょう。

私ですら、同じ話を2回、大声で話すのに
それなりの疲れを感じるのですから。


でも、母は何も悪くはないのです。

そのことだけは、みんなが分かってあげなければ、
母があまりに可哀想です。

いつになったら母が安静にしていられる
日が来るのでしょうか。

母の突発性難聴は、
明らかに父の転倒をきっかけにした病です。

父にも責任はあるのですが、
それより、自分のことで精一杯な父は
優しくする余裕も無いかもしれません。

父は今、風邪を治して、
またリハビリを続けられるようになることだけを
考えて養生して欲しいと思います。




父の帰宅後は、母の元気が頼りです。
父をサポートしながらの日々を
あたふたと過ごすことになるのかもしれません。

そう考えると、父は母のために
もう少し長く今のところに居てくれてもいいと思うのですが、
それもままなりません。

父はカレンダーに印を刻むように、
帰宅の日までの一日一日を
指折り数えているのですから。



父も母も思い通りに行かない体を抱え、
ふたりで暮らせるものかと
心穏やかでいられなくなります。

かく言う私も、自分の気力体力に
自信をなくしつつあるのも事実です。

もとのような生活をみんなが夢見てはいても、
それは夢でしかないのかもしれないと思うと
心が締め付けられます。



「ほら、だから私は最初から、
施設にお願いした方がいいって言ったじゃない」
という妹の声が聞こえてくるようです。


そういえばあれから妹は
孫の双子の誕生が間近であることもあって
顔を出さなくなっています。

私が弱気になってなどいられません。

同じことを2回ずつ話すことが
なんだというのでしょう。

5回も6回も話すわけじゃなく、
たった2回のことじゃない!

せめて母の元気のため、
今日も食事を作ります。

今、私ができることが目の前にあるのですから。


ひとつずつ、ひとつずつ、コツコツと。




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