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はじめての外出です。

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父が退所して始めての病院です。

退所後のはじめての父の外出です。

老健では、老健の担当のお医者さまが
父の薬を出してくださっていたのですが、
これからは定期的にこれまでの
M病院へ通うことになります。

父は心臓にペースメーカーを入れている上、
糖尿などの問題も抱えているので、
転倒する前から、
ずっとM病院に見てもらっていました。

骨折の手術をしたのもM病院です。

馴染みのある場所に
いつものように行くだけなのですが、
今のリハビリ中の父の歩行能力では、
今まで通り、タクシーに乗って行くわけにはいきません。

というわけで、また、
介護タクシーをお願いして、
車椅子で行くことにしました。

といっても、私は体調が優れず、おまけに
仕事が片付かずにいたため、
またまた相棒が付き添ってくれたのですが。

病院で一通り検査をして、薬をいただいて無事終了。

父は家を出てからずっと車椅子。
父にとっては慣れ親しんだ乗り物(?)で、
その扱いにも随分と慣れた様子だったようです。

考えてみれば、自立歩行が出来なかった間、
車椅子だけが父の移動手段でした。
夜眠っている時間以外は、
ずっと車椅子に座ったままでした。

ベッドの横で車椅子に座って、
テレビに向かってぽつんと食事をしていた
父の姿を思い出します。

g.jpg

今となっては懐かしい写真です。
見ているだけで、胸が熱くなります。



本当に良く回復してくれたと思います。
少なくとも、今は家の中だけとは言え、
立派にひとりで歩いて生活しているのですから。



帰りはまた行きにお願いした
介護タクシーに電話をして
迎えに来てもらったそうです。


父は介護タクシーにも慣れ、
介護タクシーの方々も父の送り迎えに慣れ、
何となく新しい人間関係や
新しいシステムが出来つつある気がします。


こうして人は自分の領土や人間関係を少しずつ
スライドさせて行くのだと思います。

失ってしまった、あるいは手放してしまった
過去への執着や未練を捨てて、
新しい環境に慣れ親しみながら笑って生きる事が、
日々を淀ませない事だと思います。

そう言う意味では、
父も母も病や不具合を抱えながら、
淀まない日々を受け入れる
挑戦者なのだといえるかもしれません。



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